何度も現地を訪問し聞き取り調査をかさねてきた奮戦記!
石獅子と出逢えば沖縄がわかる!
いつ誰が何のために作ったのか。
なぜこんなふざけた顔に。いや、むしろ格好いいー!
知られざる沖縄の守り神・石獅子の魅力をおもしろく、かつまじめに紹介する前代未聞の石獅子エッセイ。
味わい深い石獅子たちの写真、ほんわか手書き地図&イラスト満載。
沖縄文化の神髄・シーサーのルーツがここに。
やさしさとテーゲーが織りなす沖縄の村落獅子の世界へようこそ。
観光地でもなんでもない沖縄の集落(シマ)のところどころに居る、目立たないけれどとっても大切な守り神。
気にして探さないとまわりの風景と同化して、つい見過ごしてしまう謎の多い存在。
たまに土の中から発見されるし、海に沈んでいたり、誰かが連れ去ってしまうこともある。
ときにみんなから忘れ去られていても、じっと集落を見守っているあいつ。
過度な装飾はなくて気取らないスタイル。
動物のような、人間のような、たまになにがなんだかわからない。
素朴なたたずまいにもかかわらず、並外れた存在感。
それが沖縄の石獅子。もしくは村落獅子。まとめて村落石獅子。
私たちは、その石獅子に、心を奪われた夫婦なのです。
夫・若山大地はその影響で石獅子制作を始めてしまいました。
そしてもっといろんな人に石獅子を手軽に見ていただき、石獅子の魅力、感動を少しでも知ってもらえたら嬉しいなという気持ちで「スタジオde-jin」を立ち上げました。
制作した石獅子の販売とともに、私・若山恵里は、沖縄県内の石獅子を探し歩くようになりました。
(「石獅子と出逢えば沖縄がわかる」より)
●A5判192ページ
●若山恵里 著
●著者略歴
若山恵里(ワカヤマエリ)
1979年滋賀県生まれ。2002年沖縄県立芸術大学彫刻専攻卒業。2003年沖縄県立芸術大学研究生終了。2004年沖縄県立芸術大学助手離職。2011年若山大地(夫)と「スタジオde-jin)構える。2016年「琉球新報副読誌かふう」にて「石獅子探訪記」連載開始。
2022年訪ね歩いた石獅子およそ130体。まだまだ探索中。